館長のお薦め映画
まぼろしの市街戦(1967)監督:フィリップ・ド・ブロカ主演:アラン・ベイツ/ジュヌヴィエーヴ・ビュジョルド |
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世界大戦下、フランスのある田舎町にドイツ軍が時限爆弾を仕掛けたため、町の住民は皆慌てて避難し、精神病院の患者たちだけがとり残される。そこへ一人のイギリス軍偵察兵(ベイツ)が派遣されるのだが病院から抜け出した患者(ビュジョルド)たちが町民になりすました「おとぎの国」のような奇妙な世界が展開。 偵察兵は彼らに「ハートのキング」と崇められ、国王級のもてなしを受けつつなんとか爆弾の解除に成功するが、安全確認を受けたイギリス軍と、爆破の様子を視察にやって来たドイツ軍がこの町ではち合わせ、患者たちがみまもる中で互いに殺しあう様を見るうち戦争の愚かさに気付かされる。
戦争を痛烈に皮肉った大人の寓話で、原題「ハートのキング」はいろんな意味で作品のテーマを象徴している。 |
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