館長のお薦め映画
雨の訪問者(1970)監督:ルネ・クレマン音楽:フランシス・レイ主演:マルレーヌ・ジョベール/C・ブロンソン |
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フランス、シーズンオフの小さな観光地で若い新妻(ジョベール)が旅客機のパイロットである夫の長期留守中、家に侵入してきた男にレイプされ地下室に居据わるその男を猟銃で射殺してしまう。警察にも通報できず、死体を自分で処理するが彼女の前に謎のアメリカ人(ブロンソン)が現れて事件を知っているかのように付きまとってくる。
「さらば友よ」のセバスチャン・ジャプリゾが再びブロンソンをモデルに書上げたサスペンスだが、むしろ少女時代のトラウマに悩むヒロイン役のジョベールが作品の鍵をにぎっている。グレイトーンの映像が作品とマッチしていて雨期の雰囲気とヒロインの心情を引き立てており、「太陽がいっぱい」のクレマン監督らしい小道具の使い方も印象的で、ラストは思わずほほ笑んでしまうほど良い余韻を残す。 |
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